『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(こち亀)の両津勘吉といえば、ラサール石井の声を思い浮かべる人も多いのと考えられます。1996年に始まったテレビアニメで両津役を務め、長年にわたって作品の顔となってきたラサール石井。しかし、2027年放送予定の新作アニメ『新こちら葛飾区亀有公園前派出所』では、両津勘吉役を落合福嗣が担当することが2026年9月に正式発表されました。
今回の声優交代は、ラサール石井の政治家転身が理由なのでしょうか。それとも、作品のリニューアルに伴うキャスト一新なのでしょうか。2025年12月の新アニメプロジェクト発表から2026年9月の新キャスト発表までの経緯、旧作と新作の声優比較、ラサール石井が演じた両津の魅力、そして2027年の放送に向けた最新情報を整理します。
【まず結論】2027年の新作こち亀で両津勘吉役は落合福嗣に決定

2026年10月現在、『新こちら葛飾区亀有公園前派出所』の両津勘吉役は落合福嗣に決定しています。2026年9月5日、作品の公式サイトとフジテレビなどが新キャストおよびスタッフを発表し、キャラクターボイスを初披露するプロモーション映像も公開されました。
新作は、原作漫画の連載開始50周年を記念して始動したアニメプロジェクトです。プロジェクト自体は2025年12月20日の「ジャンプフェスタ2026」で発表され、2026年9月に主要キャストと2027年の放送予定が明らかになりました。
ここで押さえておきたいのは、今回の変更が両津役だけの交代ではないという点です。中川圭一、秋本麗子、大原大次郎も新しい声優が担当します。つまり、長年親しまれてきた旧作の主要キャストから、新しい布陣へと切り替わるプロジェクトなのです。
2026年9月5日の公式発表によると、放送は2027年にフジテレビで開始され、各プラットフォームでの配信も予定されています。具体的な放送開始日や配信先の詳細は、今後の発表を待つ必要があります。
なお、「ラサール石井が両津役を降板した」という表現だけでは、本人が自ら役を辞めると申し出たようにも受け取れます。今回の経緯を理解するには、旧作での担当期間と、本人が明かした交代の事情を分けて見ることが大切です。
【ラサール石井とこち亀】1996年から続いた両津勘吉役の歴史
原作『こちら葛飾区亀有公園前派出所』は、秋本治によるギャグ漫画です。1976年に「週刊少年ジャンプ」で連載が始まり、2016年まで約40年間にわたって続きました。東京・葛飾区亀有を舞台に、破天荒な警察官・両津勘吉と個性豊かな仲間たちの日常を描いています。
テレビアニメの放送開始は1996年6月16日。フジテレビの番組情報によると、レギュラー放送は2004年12月19日に最終回を迎えました。その後も特別番組が不定期に制作され、2016年9月の『こちら葛飾区亀有公園前派出所~THE FINAL 両津勘吉最後の日~』まで、ラサール石井が両津役を務めました。
約8年間のレギュラー放送だけでなく、その後の特別番組でも同じ声が続いたことは、旧作の印象を形づくる大きな要素です。長く見続けた視聴者にとって、両津の豪快な笑い声や怒鳴り声、調子のよい口調は、キャラクターの姿と結びついた記憶になっています。
ラサール石井は、もともとお笑いグループ「コント赤信号」のメンバーとして知られ、俳優、演出家、脚本家としても活動してきました。日本の舞台芸術を紹介する国際交流基金の「Performing Arts Network Japan」や参議院の公式プロフィールでも、1996年から放送された『こち亀』の両津役は代表的な仕事として紹介されています。
2016年のMANTANWEBのインタビューでは、ラサール石井は両津の魅力について、自分の欲望に忠実でありながら周囲に愛され、結果的に人助けをしてしまうところや、常に前向きなエネルギーを挙げています。両津は決して模範的な警察官ではありません。それでも、失敗しても懲りずに立ち上がる生命力が、笑いと人情の両方を生み出してきました。
ラサール石井の両津役は、単に原作の台詞を再現する仕事ではありませんでした。コントで培ったテンポのよい掛け合いと、舞台で磨かれた大きな感情表現が、両津の破天荒さをアニメの中で成立させる一因になったと考えられます。
【声優交代の経緯】ラサール石井本人が明かした理由とは?
今回の声優交代をめぐっては、ラサール石井が2025年に参議院議員に初当選したこととの関係が話題になりました。しかし、2025年12月26日、本人は自身のXで、政治家になるために声優を交代したという見方を否定しています。
スポーツニッポン、日刊スポーツ、オリコンなどが報じた本人の説明によると、ラサール石井は声優陣を一新する話を「2年前から聞いていた」とし、交代の背景について「若返り」という趣旨の説明を受けたと明かしました。本人はショックがあったことも認めながら、交代を受け入れたと説明しています。
加えて、ラサール石井は「両津勘吉の声はもう出来ない」と感じていたことも、参院選への立候補を後押しした理由の一つだったと述べています。つまり、政治活動を始めた結果として突然役を失ったという単純な構図ではありません。本人の説明では、声優交代の話が先にあり、それが政治の道へ進む判断にも影響したという順序です。
時系列を整理すると、2025年12月20日に原作50周年記念の新アニメプロジェクトが発表され、同月26日にラサール石井が交代について説明。翌2026年9月5日に落合福嗣ら新キャストが正式発表されました。
ただし、「若返り」という説明は、ラサール石井本人が交代の背景として紹介したものです。制作側が公表した情報では、新作は新キャストを迎えて制作されることが明らかになっていますが、個々の声優を変更した詳細な選考理由までは発表されていません。
そのため、「国会議員になったから降ろされた」「政治活動を理由に制作側が交代させた」と断定するのは、本人の説明と一致しません。確認できるのは、キャスト一新の方針があり、本人がそれを以前から把握していたと説明していることです。
また、ラサール石井が参議院議員として活動していることと、声優交代は区別して考える必要があります。参議院の公式プロフィールでは、同氏は2025年の参院選で比例代表から初当選した議員として掲載されています。現在の活動は政治分野にも広がっていますが、それだけを交代の原因とする根拠はありません。
【旧作と新作のキャスト比較】両津・中川・麗子・大原部長はどう変わる?
2026年9月5日に発表された新作の主要キャストは、両津勘吉役の落合福嗣、中川圭一役の蒼井翔太、秋本麗子役のM・A・O、大原大次郎役の坂本頼光です。旧作の主要キャストと比較すると、派出所の中心人物4人がそろって交代することが分かります。
| キャラクター | 旧作の主な担当声優 | 新作の担当声優 | 変更のポイント |
|---|---|---|---|
| 両津勘吉 | ラサール石井 | 落合福嗣 | 主人公の声を新世代のキャストへ引き継ぐ |
| 中川圭一 | 宮本充 | 蒼井翔太 | 両津を支える同僚もキャストを一新 |
| 秋本麗子 | 森尾由美 | M・A・O | 派出所の主要メンバーを新体制へ移行 |
| 大原大次郎 | 佐山陽規 | 坂本頼光 | 両津を叱る部長役も交代 |
旧作の配役はフジテレビの番組情報、新作の配役は『新こちら葛飾区亀有公園前派出所』公式サイトの発表に基づいています。表は、両シリーズの主要キャラクターを比較したもので、実写ドラマや映画の出演者は含めていません。
新しい両津役を務める落合福嗣は、声優としてアニメ作品などに出演してきた人物です。オリコンのインタビューでは、子どものころに初めて買ってもらった漫画が『こち亀』だったと明かしており、作品への思い入れを語っています。役を得た喜びと、長年愛されてきた主人公を演じる責任の両方を意識していることがうかがえます。
一方、蒼井翔太、M・A・O、坂本頼光もそれぞれ異なる表現の持ち味を持つキャストです。新作では、両津だけでなく、派出所の仲間たちとの会話や掛け合いも新たに構築されます。キャスト全体を入れ替えることで、作品のテンポや人物同士の関係性がどのように表現されるかが見どころになります。
ここで注意したいのは、「両津勘吉の歴代声優」という検索語から、旧作でも何度も交代があったと誤解しないことです。テレビアニメの旧シリーズではラサール石井が長く両津役を担当し、今回の新作で落合福嗣へ交代します。また、実写ドラマ版で両津を演じた香取慎吾は俳優としての配役であり、アニメの声優交代とは別の話です。
【ラサール石井の両津はなぜハマり役だった?】声とキャラクターの相性を分析
ラサール石井の両津勘吉が長く親しまれた理由を考えるうえで重要なのは、両津というキャラクターが持つ二面性です。金儲けや遊びに目がなく、規則を破って大原部長に叱られる一方、困っている人を放っておけないところもあります。破天荒な行動と人情味が同居しているため、単に大声で騒ぐだけではキャラクターの魅力を十分に表現できません。
ラサール石井は、コントや舞台で培ったリズム感を生かし、両津の勢いのある台詞やコミカルな反応を表現してきました。2016年のインタビューでも、両津の欲望に忠実なところや、結果としてよいことをしてしまう性格を魅力として語っています。本人の役柄理解と、長年の演技経験が結びついたことが、旧作の印象を支えてきたと考えられます。
また、長期シリーズでは、同じ声優が同じ人物を演じ続けることで、視聴者がキャラクターの声を自然に記憶するようになります。両津が大声で怒る場面、金儲けを思いついたときの勢い、仲間と騒ぐときの調子のよさなど、声の特徴そのものが作品の思い出になるのです。
そのため、今回の交代で視聴者が気にするのは、単純に声が似ているかどうかだけではないでしょう。両津らしい強引さ、失敗を恐れない行動力、そして騒動の最後に見せる人情味を、新しい声優がどのように表現するのかが評価のポイントになります。
もっとも、旧作のラサール石井と新作の落合福嗣を、声の印象だけで優劣比較するのは早計です。新作は新しいキャストによって作られる作品であり、演技の方向性や演出、台詞のテンポなどを含めて見ていく必要があります。旧作の魅力を認めることと、新作が独自の魅力を生み出す可能性を評価することは、両立します。
【2027年最新こち亀アニメ情報】制作スタッフと今後の注目点
新作『新こちら葛飾区亀有公園前派出所』では、監督を大地丙太郎が務めます。アニメーション制作は、1996年に始まった旧作も手掛けたぎゃろっぷです。制作会社が旧作と同じであることは、シリーズの映像表現を考えるうえで注目される点です。ただし、同じ制作会社だからといって、旧作とまったく同じ演出や作画になると決まったわけではありません。
公式発表で明らかになっている主なスタッフは、原作が秋本治、監督が大地丙太郎、脚本が神山修一と福嶋幸典、キャラクターデザイン・総作画監督が原憲一、音楽が佐橋俊彦、音響監督がたなかかずやです。新作の映像や音楽、声の演出がどのように組み合わさるかにも期待が集まります。
放送予定は2027年で、フジテレビでの放送と各プラットフォームでの配信が案内されています。2026年9月5日にはキャラクターボイスを初披露するPVも公開されました。キャスト発表とあわせて実際の声を聞けるようになったことで、配役名だけでは伝わらない新作の雰囲気を確かめる材料が増えています。
一方、2026年10月時点で、具体的な初回放送日、各話の構成、配信サービスの名称、全キャラクターの配役などは、発表済みの情報だけでは確定していません。新作が旧作の続編なのか、原作エピソードを新たにアニメ化するのかといった詳細も、今後の公式発表を確認する必要があります。
原作の強みは、時事ネタや社会風刺、趣味の世界、下町の人情など、多彩な題材を取り込めることです。約40年にわたって連載された作品には、時代ごとの空気を反映したエピソードが数多くあります。2027年の新作が、原作の幅広さをどのように現代の視聴者へ届けるのかは、大きな注目点です。
新作の情報を追う際は、公式サイトやフジテレビの番組発表を基準にすると、放送日やキャストについての誤情報を避けやすくなります。SNSなどで話題になった情報でも、正式発表なのか、予想や感想なのかを区別が必要です。
【ラサール石井こち亀】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ラサール石井はなぜ両津勘吉役を交代したのですか?
A1:ラサール石井本人は2025年12月、声優陣の一新について「若返り」が背景にあると説明しました。また、交代の話は2年前から聞いていたと明かし、自身の政治家転身が交代の原因だったという見方を否定しています。
Q2:2027年の新作こち亀で両津勘吉を演じる声優は誰ですか?
A2:落合福嗣です。2026年9月5日に公式発表されました。新作では中川圭一を蒼井翔太、秋本麗子をM・A・O、大原大次郎を坂本頼光が担当します。
Q3:新作『こち亀』はいつから放送されますか?
A3:2027年にフジテレビで放送される予定です。各プラットフォームでの配信も予定されていますが、具体的な放送開始日や配信サービスの詳細は今後の発表を待つ必要があります。
Q4:旧作の両津勘吉役はラサール石井だけですか?
A4:旧作のテレビアニメシリーズでは、ラサール石井が両津勘吉役を長年担当しました。レギュラー放送は1996年から2004年までで、その後の特別番組にも出演しています。2027年の新作では落合福嗣が役を引き継ぎます。実写ドラマ版の両津役とは別の話です。
Q5:ラサール石井は現在、何をしていますか?
A5:ラサール石井は2025年の参議院議員選挙で初当選し、2026年現在は政治家としても活動しています。参議院の公式プロフィールには、芸人、俳優、演出家などとしての経歴と、旧作『こち亀』の両津勘吉役が掲載されています。
ラサール石井と『こち亀』の関係は、1996年のテレビアニメ開始から長年にわたって続いた両津勘吉役にあります。レギュラー放送の終了後も特別番組で役を演じ、両津の豪快さと人情味を声で表現してきました。その演技は、旧作を思い出す際の大きな手がかりになっています。
一方、2027年放送予定の『新こちら葛飾区亀有公園前派出所』では、落合福嗣が両津役を担当します。中川圭一、秋本麗子、大原大次郎も新キャストとなり、シリーズは新たな体制で再始動します。ラサール石井本人は交代の背景を「若返り」と説明し、政治家への転身が直接の原因だったという見方を否定しました。
【プロの結論】今回の声優交代を評価する際は、旧作への愛着と新作への期待を切り分けることが大切です。長年親しまれた声が変わることに寂しさを感じるのは自然なことですが、作品の魅力は声だけで決まるわけではありません。演技、脚本、演出、キャラクター同士の掛け合いを含めて判断することで、新作ならではの魅力も見えてきます。
2026年は原作連載開始50周年にあたる節目の年です。ラサール石井が築いた旧作のイメージを大切にしながら、落合福嗣がどのような両津勘吉を生み出すのか。2027年の放送開始日や追加キャストなど、今後の公式発表にも注目したいところです。